ドイツの色んな都市を巡っていますが、今度はライプツィヒに行きました。
旧東ドイツ側の大きな都市で、かつてはバッハ、メンデルスゾーン、シューマン、ワーグナーなども活躍した音楽の盛んな街です。
今回は街を代表する2つの大きな教会で、バッハの仕事場でもあったニコライ教会、トーマス教会に行ってきました。そして、トーマス教会の隣にあるバッハ博物館にも訪れてバッハの聖地巡礼をしてきました。
市内最古の教会 ニコライ教会
駅からの通りをまっすぐ歩いていくと、通りの先に教会が見えてきます。
ここがバッハが音楽監督を務めていたニコライ教会です。
850年以上前に建設が始まった市内で最も古い教会なのだそうです。
詳しくはわかりませんが、外観が意外とシンプルなのはその歴史の古さゆえなのかもしれません。
でも、中に入ると装飾がとても豪華です。
天井の装飾、柱の豪華な装飾、床の模様がとても豪華で、ものすごく手厚く扱われていた教会なのがよくわかります。天井が緑色を基調としていてとても爽やかで明るい印象で、もはや教会というよりお城の中の装飾に印象が近いなと思いました。
後ろを振り向くと大きな大きなパイプオルガンがあります。
パイプは全部で6804本。ドイツ有数の巨大パイプオルガンです。コンサートで音色を聴いてみたかったですが、日が合わなくて今回は断念しました。。
ニコライ教会ではかつてバッハが礼拝の音楽を担当していて、数多くの作品を初演されたと言われています。38歳から65歳で亡くなるまでずっとライプツィヒで生活し、ここニコライ教会とトーマス教会の音楽を担当し続けました。
バッハの眠るトーマス教会
ここから少し歩いたところにトーマス教会があります。
1496年の建物なのだそうで、外観は真っ白で綺麗です。
入り口の脇にバッハの銅像が建てられています。バッハの頭蓋骨から顔を再現した、見る価値ありの像です。権威のある服装やたたずまいが私のバッハのイメージとだいぶ合っています。
中はニコライ教会に比べるとシンプルな造りですが、やはり重要な教会だけあって広々としていて絵画などもとても歴史を感じるものばかりでした。そして、祭壇のほうへ進んでいきます。
ここにバッハが眠っています。
バッハの遺体は、はじめは別の場所に埋葬されて一時行方が分からなくなってしまっていたのだそうですが、現代の鑑定によってバッハの遺骨が見つかり現在のこの場所に埋葬されました。たくさんの方が祈ったり写真を撮ったりしていました。
現在もとても大切にされています。
この祭壇の右手には小さな部屋があって、そこにバッハが最後のミサに使った杯や、バッハの時代の楽器が少し展示されていました。
トーマス教会ではバッハが注目されがちですが、他にもモーツァルト、メンデルスゾーン、レーガーがオルガンを演奏しています。まさにライプツィヒの音楽文化の中心的な役割を果たしてきた場所です。
バッハのご近所さんのお家の建物 バッハ博物館
トーマス教会の隣にはかつてバッハの住んでいたトーマス教会付属音楽学校があったのですが、
現在はこのような普通の建物に。
このちょうど向かい側にバッハ博物館があります。
ここもかなり新しめのきれいな博物館です。かつてバッハとも親交のあった商人の方が住んでいて、バッハの子供の名付け親になるくらい親しい関係だったのだそう。
バッハのライプツィヒでの活動のわかる展示でした。音楽学校の模型や写真、お墓から出てきた遺物なども見ることができます。かなり見やすくて内容のある展示なのでおすすめです。
バッハの残したもの
2つの教会と博物館を訪ねて、バッハの就いていた職がいかに権威あるものだったのかが改めて分かりました。これまでドイツの色んな都市を回りましたが、こんなに1人の人物をしっかり守って紹介しているという所はあまりなかった気がします。
何年か経ってまた訪れたいと思います。
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