ワイマールに行くまでワイマールの歴史についてはよく知らなかったのですが、観光をしているととてもよく目にする名前がカール・アウグスト大公です。
ワイマールは10~17世紀ごろまで続いた神聖ローマ帝国の時代にはザクセン=ヴァイマル公国の首都だったという長い歴史を持ち、現在では「古典主義の都」として世界遺産登録がされています。
これも18世紀後半から19世紀初頭にシラーやゲーテがここを拠点に活動をしていたということからなのですが、その彼らを招聘していた時代の人物がカール・アウグスト大公とその母のアンナ・アマーリアなのだそうです。
現在ワイマールはなんと11もの建物が世界遺産登録されていて、本当にあちこちが世界遺産だらけ。文化の栄えていた町、その時代の最先端の文化を持っていた街の歴史にとても興味が湧いてアンナ・アマーリアの住んでいた宮殿に行ってみました。
寡婦宮殿(ヴィットムス宮殿)
宮殿というと、これまで訪れたウィーンのシェーンブルン宮殿やホーフブルク宮殿のような豪華絢爛な宮殿を思い浮かべていたのですが、ヴィットムス宮殿はとても落ち着いた優雅な暮らしが垣間見える場所でした。
住んでいたヴァイマル城が火災で焼失してしまったためにここに住んでいたのだそうです。
入り口はこんな場所で広場の裏手にひっそりとありました。
内部はとても落ち着いたインテリアで、部屋ごとに赤や緑など色のテーマがあってかわいらしい内装になっていました。部屋のことや歴史のこと、人物のことなどの案内のオーディオを聞きながら3階建ての建物を見ていきます。
アンナ・アマーリアは趣味で演奏や作曲もしていたそうで、芸術や文化には惜しみない保護や貢献をしていた様子がうかがえました。だからこそ、この街の芸術文化が発展していったという説明でした。
マーブル柄の壁にシャンデリアの飾られた豪華なホールもあります。たくさんの豪華な客人が招かれていたワイマール最盛期の様子を想像できます。。
とても親しみやすい知的な宮殿
王子様とお姫様が出てきそうなロココ様式の豪華な装飾!という場所ではないのですが、それがまた住んでいた人物のセンスが出ていていいなと思いました。1000部屋もあるような豪華な宮殿を建てたような大国の歴史とはまた違ったものを見ることができ、またひとつ学びました。
ここに住んでいたアンナ・アマーリアの建てた図書館も残っていて、そこは世界一美しい図書館と呼ばれています。そこにも行ってみましたので次回書こうと思います。
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