コロナ禍でオンラインレッスンの頻度が、以前より明らかに増えました。
当教室は現在、他県や遠方の生徒さんが半数以上になっていて、オンラインの生徒さんも、たくさんいらっしゃいます。
今日はピアノ、ソルフェージュのオンラインレッスンについて書きたいと思います。
オンラインレッスンと対面レッスンの違いは?
オンラインレッスンは、対面でのレッスンと違い、五感からの情報がとても限られます。
大切な音を聴くのにも、マイクとスピーカーを通す必要があるのに加えて、タイムラグもあります。
視覚としても、カメラアングルは限られているので、注意を向ける場所が固定されてしまいます。
鍵盤の感触、曲の空気感を共有するのが難しく、やはり便利な時代とはいえ、すべてをオンラインで済ますのは、まだまだ先の話だなと実感します。
オンラインレッスンのメリットは?
とはいえ、そのオンラインレッスンのメリットも考えてみたいと思います。
「自宅でレッスンを受けられる。」
などは当たり前なので省略しますが、音楽的なことで、対面レッスンに勝ることを書いてみようと思います。
メリット1
内容を頭で整理して、言語として理解できる。
オンラインレッスンでは、感覚というより言語による理解が非常に大切になります。生徒さんにも言語化してもらう事で、作品についてより深く考え、いま何のための練習をしたら良いのか、改めて考える機会にもなります。
メリット2
大切な動きだけに集中して見ることが出来る
カメラでアップにして指の動きを映すことで視覚が限定され、細部を見ることができます。普段見慣れている角度以外の視点から見ることで、新たな発見に繋がります!
メリット3
しっかり大げさに表現を行うようになる。
これは先生の指導法によるかもしれませんが、画面越しに見ている私に伝わるように弾いてね!とお子さんたちにはお願いしていました。
強弱や身体の使い方を少し大げさにしてから落ち着かせる練習は、プロの演奏家も行う練習方法の1つですね。
メリット4
積極的に楽譜を見るようになる。
内容を聞いて、楽譜に先生が書き込んで。。というレッスンになると、ついつい受け身になりがちですが、自分で書いてもらう形になります。
楽譜のどの音を、どのように弾くのか、どんな記号が書かれているのか、普段は強く意識していなかったところをコミュニケーションを通すことで、改めて意識するきっかけになります。
メリット5
コミュニケーション、ディスカッションが増える
対面でのレッスンでも、もちろん大切にしていることですが、オンラインで不自由な部分をコミュニケーションで補い、お互いの理解を確認します。「わかりますか?→はい。」だけではなく、「どう思いますか?→こう思います。」「こういうことですか?→それは…」というコミュニケーションがあるだけで、理解や納得の度合いが変わってきますね!
メリット6
保護者の方、ご家族にレッスンを見てもらえる
お子さまのレッスンは、レッスン室に1人で入ってしまう年齢になるとレッスン内容が見えにくいのです。自宅がレッスン室になるオンラインレッスンでは、普段のレッスンの様子も見えて、お子さまとのコミュニケーションが増えたり、成長を見ていただくきっかけにもなるかもしれませんね。
オンラインのレッスンでのメリットはコミュニケーション、言語化、積極的な自学、、他にもたくさんあるのかもしれません。コロナ禍や、遠方などの制約がある時には、対面のレッスンも積極的に受講するのも良いと思います。
自分に合ったのレッスン方法を先生と相談しながら見つけてみてください。
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