最近、上野の東京都美術館で開かれているゴッホ展を鑑賞してきました。
ゴッホの創作の初期から、傑作を生み出して行くまでの過程が見られらような展示になっていました。
ひまわりや自画像など、有名な作品がたくさん並んでいる訳ではなく、ゴッホの生涯を辿って行くような感じで展示されていました。
初期の作品をまとめて見たのは初めてだったのですが、あんなに色鮮やかで生きる力、すごい迫力を感じる最盛期の絵画とは違い、当時の流行や過去の画家の模写的なデッサンまで、実に多様な創作期があり、様々な方向から自分の画法に吸収しようとしていたのが伺えます。
ゴッホといえば最近、原玉マハさんの「たゆたへとも沈まず」という小説も読みました。
ゴッホの弟のテオや日本人画商が登場人物になっていて、とても面白かったです。
テオが病めるゴッホに振り回されながらも、精神的にも金銭的にも支える人間模様や、日本人の奮闘ぶりが描かれて一気に読んでしまいました。
この小説を読んで、ゴッホ展に行くのもおすすめです。
ゴッホは精神を病み、自分の耳の一部を切り落としたり、精神的に不安定に陥り、療養を余儀なくされて絵を描けない時期もたくさんあったと言います。
自分の精神の殻に閉じこもり、悲鳴を上げるように絵に自分をぶつけて創作していたのかなとか、、勝手な解釈で観ています。だからこそ誰も到達していない独自の技法にたどり着いたのかも知れません。
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音楽家にも難聴に苦しんだベートーヴェンや、精神を病んで川に身投げしたシューマンなど、、孤独を抱えていたのだろうな、という作曲家は多くいますが、歴史に残る人たちと言うのは、その逆境を越えた先に何か大きな仕事を成しているのかなと思います。
彼らがどんな景色を見て、何を考えて創作していたのか、考えて想像してみるのも、音楽の理解を深めるのに役に立ちそうです。
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